組版は大友哲郎さんです。
もともと予算の関係から、初心者向けマニュアルと首っぴきで、四苦八苦しながら自分で組んでいました。
そこへ風のように現れて手を差し伸べてくれた大友さんよ、あなたのプロの技で、硬直した紙面がいきいきと蘇りました。可愛い盛りのおぼっちゃまと、(実はお会いしたことないんですけどきっと素敵な)パートナーと暮らすお家の方には、足を向けて寝られません。
91ページ、「バー」の棒引きがダッシュになっていますが、これまた、予算の関係でそのままに……。
気づいたのが、ちょっと遅くて、ここから直すのには、*万円かかるのですが、その*万円が出なかった。
わたしの不徳の致すところです(大友さんのせいではなく)。
組版は裏方なので脚光をあびることは少ないのかもしれませんが、根気もセンスも技術もいる仕事ですね。本書は中身もわたしが書いているので自分ではもはや分かりませんが、読後感も変わってくるのではないでしょうか。
とにかく、わたしがマニュアル「小説を組んでみよう」を一字一句たがえず組んだものと、大友さんのそれでは、全くちがいます。
死んだものと生きたものくらい違う、といいましょうか。
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