top of page
早助よう子

制作ウラ話・その2「エリちゃんの物理」

「エリちゃんの物理」を書いたころは、「人はどのようにして回復するのか」とか、「どのようにして人はある局面から別の局面へと移っていくことができるのか」といったことに興味がありました。


ですのでこの作品や、同時期に書いた「家出」は、その回復するなり、ある局面から別の局面へ移るなりする、「出来事・きっかけ」について書いたものです。


この「出来事」って、アメリカ南部を舞台にした小説を書いていたカトリックの作家、フラナリー・オコナーがいうところの「恩寵」、

もしくはわれらが中島らも先生のいう、「その日の天使」、みたいなものではないでしょうか?



ところで、この作品の冒頭にでてくる犬のモデルは、友だちの愛犬「ロク」です。

この犬は、ある日ふらりと友だちの家にやってきた迷い犬なんですが、死期も近づいたある日、もうぜんと脱走し、数日経って何事もなかったかのように戻ってきたそう。


しばらくして(残念ながら)死んでしまったのですが、

「ロク」は最後にどんな冒険をしたのでしょう、


ロマンがありますね。

最新記事

すべて表示

第二版を作りました。

ながらくこちらのサイトをほったらかしにしておりました。 ご無沙汰しております。 この度、手元にある初版がなくなりまして、第二版を発売しました。少ししか刷らなかったので(200部)、全て売っても赤字になることが途中で判明してしまい、なんと100円値上げしてしまいました。作者と...

三省堂書店 成城店さん

三省堂書店 成城店さんで取り扱っていただけることになりました! 成城……それは戦後日本文学の聖地……という気がするのですが、こちらに置いてもらえることになって、わたしはとても嬉しいです……。 ワンフロアのひろびろとした店内って、なにか草原にでもいる気がして好きなのですが、人...

Commentaires


Les commentaires ont été désactivés.
記事: Blog2_Post
bottom of page